意思決定を尊重する

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意思決定を尊重する

僕が5年前くらいから見させていただいているあるご家庭は、お子さんの手のかけ方が絶妙です。まず、大前提としてお子さんの意思決定をかなり尊重します。はたで見ていて「そんなに尊重しちゃっていいの?!」と思うくらいスパっと「よし、じゃあそうしよう。」と言ってのけるのです。

ただ、それが出来るのは10年以上のスパンで計画的に子育てが出来ているからこそ、というのは否めません。そこで、この方法を他の家庭で導入してもらう場合、僕は短期の予定(例えば次回の復習テストまでどう勉強するか)を決めさせるところから入っていただいています。リスクが小さく、後で挽回がきくからです。

ここで注意すべきなのは、仮にお子さんの意思決定が失敗した場合であっても、「ほらやっぱりお母さんの言うとおりにした方がよかったでしょ。」などと決して言ってはいけないということです。恐れるべきは、お子さんが「お母さんがいないとダメなんだ」と思ってしまうことです。受験本番で力を発揮しきれないケースはこういう子に一番多く見られるからです。

これからのトレンドはお子さんに「自分で決めたんだ」という感覚をはっきり持たせてあげるような手のかけ方。それが出来るか出来ないかではっきり差が出るような時代にどんどんなっていくだろうな、というのが僕の印象です。

2012/11/20

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