花に水を遣るように
「周りが自分のことをあきらめているようだ」
こういうことにお子さんは敏感です。セミナーでうっかり話し忘れてしまいましたが、ほめられることも叱られることも、お子さんにとっては両方大切なことです。以前も書いたように「ほめない叱らない」は最悪です。「これだけは覚えて帰ってください」とお話するつもりだったのが「ほめ言葉は心のビタミンです」というフレーズです。ほめられない状態が続くとどうなるか。分かりますよね?
花に水を遣るのは当たり前。それが分かる人なら、つまりは誰にでも、お子さんにほめ言葉をあげることの重要性は理解していただけると思います。セミナーをやってみて感じたのは、僕がお話することは、みなさんなんとなくは分かっていらっしゃるということです。単にうまく実践する方法を見つけられないだけなんですね(もっとも、意識が続かないのは理解が足りないからなので要注意です)。
ただ、僕が一番危険だと感じるのは「子育てには相当エネルギーを費やしていて勉強もしているし、私はほめてるし叱ってる」と思い込んでいる方です。論語読みの論語知らずでも、それを自覚していれば危険は少ないのですが、残念ながら自覚できていないお母さんがいるようです。実際、受験に失敗させてしまうお母さんの多くはこのタイプです。(つづく)
2012/11/20