努力の方向性(4)
さて、昨日の続きです。
もしイだとすると、200兆円以上を5万やそこらの工場で出荷してることになる。工場ひとつあたり平均40億。ウだとするとだいたいその半分で20億。
せっかく問題文に与えられた数字があるので、これを使って一応このくらいは計算してみます。でも、もうここからは勘というかセンスですね。40億をちょっと多いと思えるかどうか。まあ、イとウの比較で間違えたなら仕方ないです。それくらいのスタンスで丁度いい。実際イで間違えた人が多いんじゃないかな(また今度母校に帰ったときにでも社会科の先生に聞いてみます)。
で、結局何が言いたかったのかというとですね。「出来る子」とは「パーフェクトに知識を持っている子」なのではなくて、こういった思考パターンを踏めるかどうかが鍵になってるにすぎないんだということです。だからといって「受験なんて怖くない!」とか無責任なことは言いません。こういう思考パターンを身につけるのは、決して簡単なことではないからです。ただ、「なるほど、そういう仕組みなのか」ということを知っている者と知らない者とでは、相当の違いがありますよ。
ということは、知ってしまったみなさんは「勝ち組」に一歩近づいたといえるわけです。おめでとうございます!
※ちなみに、今回紹介した程度の問題は国勢図会等の統計資料に目を通してさえいれば知識で解けてしまうものだったりはします。
2012/11/20